【5分で読める小説レビュー】小説「君のクイズ」

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こんにちは、モチです。

去年、花粉説が浮上していた私なのですが、

周りが「今日花粉やばくない…?」

と聞いてきても全くお鼻が問題なくて

結構花粉じゃない説が浮上している2025年のモチです

はい、すいません

今回紹介するのは、、

小川 哲さんの「君のクイズ」です

こちらも本屋大賞にもノミネートされ、数多くの賞を受賞されている小説で

189ページと読み切りやすいミステリー要素も含まれた文庫本となっています

189ページってあっという間よ。ぺろりだよ。

結構小説苦手な人でも読みやすいボリュームだと思う

あらすじ

生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!

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きっかけは『Q-1グランプリ』と呼ばれるクイズ決定戦の生放送にて

対戦相手の本庄絆が、問題文の一文字目を読まれる前にボタンを押し正解

そのまま優勝を果たし、三島玲央は優勝を逃す

なぜ本庄は決勝のあの舞台で『ゼロ文字押し』ができたのか

ヤラセか、それとも超人か

三島を中心に、この疑惑を記憶を辿って解明する

率直な感想 ”クイズは奥が深すぎる”

この小説を読んでまず私の中で、

今まで、そしてこれからTVで実際に見るクイズ番組に対する見方が大きく変わってきた!!

ど素人な私からするとクイズって

知識を蓄えて、ある程度クイズの出題のされ方(傾向とか?)を勉強して臨んでいるのかなと思ったら、

それ以上に

神経を尖らせるような、繊細で複雑な駆け引きが行われている

というのがこの本での最大の衝撃だった

だからそれ以降クイズ番組とか見ると、

ボタンを押した人がどのタイミングでボタンを押したのかとか、

他の普段見ないポイントも気にするようになり

クイズ番組を以前よりも見るようになった

わたしに刺さった力強い言葉集※抜粋

力強い言葉①

クイズが僕を肯定してくれていた。君は大事なものを失ったかもしれない。

でも、何かを失うことで、別の何かを得ることもある。

「死守せよ、だが軽やかに手放せ」という言葉を聞いたことがある

何かを手に入れるには、同時に大事なものを手放さなければならない瞬間があるんだと

あれもこれもと手をつけると中途半端になることはよくあって

逆に何か悩んで前に進めないときには、思い切って執着している何かを手放してみるのも大事

この言葉!!深い!!!ぞ!!!

力強い言葉②

競技クイズと異なるのは、この世界で僕たちが出題されるクイズのほとんどには答えが用意されていない点にある。僕たちは答えを口にする。決断を下し、行動をする。そして、自分の答えが正解だったのかわからないまま生きていくことになる。(以下略)

確かに人生に答えってないもんなぁと読んでいて腑に落ちた

答えがない、仮にこれだ!と決めて進んでも、

正解だったとわかる瞬間もあれば

いつまで経ってもわからずそのまま生き続けなければならないこともある

しかも、正解かどうかもいつわかるかなんてそもそも保証はないし。

私たちって毎日答えのわからないものに決断をして進み続けていて

すごいことをしているんだね!!!!(語彙)

力強い言葉③

何かを知るということは、その向こうに知らないことがあるのだと知ることなのだ。

たしかに。と一言

知らないことを知った瞬間って、「あーまだまだ知らないことばかりだな」ってなる

まさにこの一文だなと

私たちは常に何かを知り続けているのかもしれないね

まとめ

以上!

あの回答はなんだったのか、というミステリー要素もありつつ、心理や人生についても一部触れていて読み応えがあった

読み終わると、「あ、『君のクイズ』ってそういうことか」と伏線回収もできた

ちなみに、この本は米津玄師さんも読んで好評だったようで

いろんな方に愛されている本なんだなぁって思いました

オチについては賛否両論なところがあるけど、

個人的にはオチも含めて楽しい一冊だったなと思いました

こういう一冊も出会うと楽しいもんです

あと、力強い言葉たちに対して

私のコメント薄くない?

ではまた!ありがとうございました!!

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