店長がバカすぎての読む順番|全3巻を刊行順で読む理由

小説

早見和真『店長がバカすぎて』シリーズ全3巻。

読む順番の答えは「刊行順」です。

📚 結論:この順番で読んでください

  • 『店長がバカすぎて』(2019年7月)
  • 『新!店長がバカすぎて』(2022年9月)
  • 『さらば!店長がバカすぎて』(2025年9月)

2025年9月、6年をかけてついに完結。いま全巻を一気に読める状態です。

1作目は2020年本屋大賞にノミネートされ、

2作品で累計50万部を突破した人気シリーズです。

舞台は東京・吉祥寺の書店。

主人公は契約社員の書店員・谷原京子(28歳)

そして彼女を毎日苛立たせるのが、

店長の山本猛——

「人を苛立たせる天才」と作中で評される人物です。

この記事では、

年に30冊以上読む書評ブロガーがなぜ刊行順が最適なのかを、

結末に触れずに解説します。

店長がバカすぎて 早見和真 / 角川春樹事務所
🏆 2020年本屋大賞ノミネート・2作で50万部
店長がバカすぎて
早見和真 / 角川春樹事務所

「ああ、店長がバカすぎる!」——毎日辞めたいと思いながら、それでも本を愛する書店員の物語。

刊行順がベストな3つの理由

各巻は連作短編で独立していますが、刊行順に読むことを強くおすすめします。理由は3つあります。

理由1:登場人物の関係が積み上がる
先輩書店員の小柳真理、同僚の磯田さん——彼女たちの立場は、巻を追うごとに変化します

理由2:京子自身が成長する
1作目では契約社員として悩む彼女が、3作目では「カリスマ書店員」と呼ばれるまでに

理由3:店長への感情が変わる
最初は「バカすぎる」と苛立つ相手が、読み進めるうちに——この心の変化こそが本作の核心です

とくに理由3が重要です。

タイトルは笑えますが、

この物語の本質は「人を理解していく過程」にあります。

順番を守ることで、

その変化を体験できます。

店長がバカすぎて(2019年)

すべての始まり。

2020年本屋大賞ノミネート作です。

谷原京子、28歳。

吉祥寺の書店・武蔵野書店の契約社員。

超多忙なのに薄給。クレームは日常茶飯事。

そして店長の山本猛は、

開店前の貴重な時間を長い朝礼で浪費する「非」敏腕店長——。

毎日「マジで辞めてやる」と思いながら、それでも仕事を、本を、小説を愛する京子の日々が描かれます。

📌 この巻の読みどころ

  • 書店員のリアルな労働環境(薄給・多忙・クレーム対応)
  • 作家、出版社、お客との人間模様
  • そして最後に待つ、ちょっとした謎解き

296ページの連作短編。1話ずつ区切って読めるので、通勤中でも進められます。

2020年本屋大賞ノミネート/シリーズ第1作
店長がバカすぎて
本屋大賞ノミネート 書店が舞台 連作短編
店長がバカすぎて
著: 早見和真 / 角川春樹事務所(2019年7月13日)
50万部 2作品での
累計発行部数
296P 連作短編で
読みやすい
2020 本屋大賞
ノミネート

「ああ、店長がバカすぎる!」——毎日辞めたいと思いながら、それでも本を愛する書店員の物語。ここから始まります。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

新!店長がバカすぎて(2022年)

3年ぶりの続編。

舞台には大きな変化が起きています。

コロナ禍のなか、

書店の運営は難しさを増していました。

店長を任されていた小柳真理は、

忙しさの中で書店員からの信頼を失い、

結婚を理由に逃げるように武蔵野書店を退職してしまいます。

そして吉祥寺本店の店長には——

あの山本猛が復帰

開店前の長い朝礼も、以前のまま。

書店員たちは、

かつて抱いていた苛立ちを懐かしく思い出すことになります。

📌 この巻の読みどころ

  • コロナ禍という現実を正面から描いた書店の姿
  • 小柳真理という人物の挫折と、その意味
  • 「バカな店長」が帰ってきた安堵感——読者もまた、彼を待っていたことに気づきます
シリーズ第2弾/2作で50万部達成
新!店長がバカすぎて
続編 コロナ禍 書店
新!店長がバカすぎて
著: 早見和真 / 角川春樹事務所(2022年9月2日)
第2作 3年ぶりの
続編
復帰 山本店長が
帰ってくる
50万部 1・2作の
累計

コロナ禍の書店を舞台に、去る者と帰る者。苛立ちさえ愛おしくなる第2弾。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

さらば!店長がバカすぎて(2025年)

シリーズ完結編。

シリーズ最高の笑いと感動」と公式に告知された第3弾です。

山本店長をネタにした2冊の本が大ヒットし、

武蔵野書店には

「店長目当てで働きたい」というスタッフばかり

集まるようになっていました。

一方、

カリスマ書店員となった京子は長いスランプのさなか。

唯一「本の話と店長のグチを言い合える」戦友だった同僚・磯田さんは、

あっさり結婚して辞めてしまいます。

そして磯田さんの結婚式で、山本店長がマイクを握り——。

🔥 著者自身が「シリーズ最高傑作」と語る一作

早見和真さんは公式サイトでこう述べています——「シリーズ最高傑作という手垢のついた表現を、しかも著者自ら言うのはとても気が引けるのですが、何度ゲラを読み返してみても、どうしてもそう感じてしまいます」。

書評でも「まさかのアナグラム」「怒濤のメタフィクション」と評される、仕掛けに満ちた完結編です。

シリーズ完結編/著者自ら「最高傑作」
さらば!店長がバカすぎて
完結編 2025年9月刊 仕掛けあり
さらば!店長がバカすぎて
著: 早見和真 / 角川春樹事務所(2025年9月2日)
完結 6年かけた
シリーズの結末
最高傑作 著者自身が
そう語る一作
1,760円 単行本
価格

「あなたと本の話をしているときが、一番幸せでした」——笑いと感動の完結編。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

実は「3作目から」でも大丈夫な理由

ここで、意外な事実をお伝えします。

著者本人が「3作目から読んでも大丈夫」と語っているのです。

💬 早見和真さんの公式コメント

「『店長』シリーズの1と2を読んでいただいた方には間違いなく楽しんでいただけると思っていますが、『さらば!』から読んでもたぶん大丈夫だと思います。そして『さらば!』を読んでいただければ、絶対に1と2を手に取りたくなるはずだと信じています」

(角川春樹事務所 公式特設サイトより)

つまり——

どこから入っても、結局は全部読むことになるということです。

とはいえ、私の意見は変わりません。

1作目から読んだほうが、確実にをします。

京子の成長も、店長への感情の変化も、

順番通りだからこそ味わえるものだからです。

全3巻、どれくらいで読める?

「3冊も読み切れるだろうか」——

その不安に、数字でお答えします。

読書ペース全3巻を読み終えるまで
1日30ページ約1ヶ月
1日50ページ約18日
1日100ページ約9日
通勤で1話ずつ連作短編なので細切れでも進めやすい

💡 このシリーズは「細切れ読書」に強い

全巻が連作短編形式です。1話ごとに区切りがあるため、通勤の往復1回で1話というペースでも十分に楽しめます。長編のように「まとまった時間がないと進まない」ことがありません。

働くことに疲れた人にこそ

このシリーズを一言で表すなら、

「働くすべての人への応援歌」です。

✔︎ 職場に理不尽な上司がいる人
 → 山本店長を見ていると、なぜか自分の上司まで許せてくる不思議

✔︎ 薄給・多忙で辞めたいと思っている人
 → 京子は毎日「辞めてやる」と思いながら、それでも続けています

✔︎ 本屋が好きな人
 → 書店の裏側がリアルに描かれます。次に本屋へ行くのが楽しみになります

✔︎ 笑って泣ける小説を探している人
 → コミカルな連作短編ですが、最後には確実に泣かされます

✔︎ 接客業・サービス業で働く人
 → クレーム対応の描写に、思わず「あるある」と声が出ます

私自身、

読み終えたあとに「明日もまあ、働けるか」という気持ちになりました。

大げさな救済ではなく、

ささやかに背中を押してくれる——

そういうシリーズです。

3冊揃える費用を抑えるなら

全3巻を単行本で揃えると、

それなりの出費になります(2作目・3作目は各1,760円)。

「まず1作目だけ読んで、気に入ったら続きを」という進め方が最も安全ですが、

読み放題や聴き放題で試すという選択肢もあります。

連作短編なので、

耳で聴くのにも向いた作品です。

Audibleを30日間無料で試す 30日間無料体験|20万冊以上が聴き放題・いつでも解約OK Kindle Unlimitedを30日間無料で試す 500万冊読み放題|雑誌・実用書もOK|いつでも解約OK

著者・早見和真について

1977年神奈川県生まれ。

2008年『ひゃくはち』でデビューし、

同作は映画化・コミック化されベストセラーとなりました。

2014年『ぼくたちの家族』が映画化。

2015年『イノセント・デイズ』で

第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞し、

ドラマ化もされています。

重厚な人間ドラマを描く作家として知られる早見さんが、

コミカルな筆致で書店の日常を描いたのが本シリーズ。

だからこそ、

笑いの奥に確かな人間洞察があります。

よくある質問

Q. 途中から読んでもいいですか?
A. 著者自身が「3作目から読んでも大丈夫」と語っています。ただし登場人物の関係と京子の成長は積み上がるため、1作目からをおすすめします。

Q. シリーズは完結しましたか?
A. 2025年9月刊行の『さらば!店長がバカすぎて』が完結編とされています。ただし公式には「まさかの完結!?」という表現も使われており、続編の可能性は否定されていません。

Q. 本屋大賞は受賞しましたか?
A. 1作目が2020年本屋大賞にノミネートされました。受賞には至っていませんが、全国の書店員が推した作品です。

Q. 読書が久しぶりでも読めますか?
A. 読めます。連作短編でコミカルな文体なので、活字が久しぶりの方にも入りやすい作品です。

まとめ:読む順番=刊行順

📌 この記事の結論

  • 店長がバカすぎて(2019年・本屋大賞ノミネート)
  • 新!店長がバカすぎて(2022年・コロナ禍の書店)
  • さらば!店長がバカすぎて(2025年・完結編)

⏱ 読了目安:1日50ページで約18日
💬 著者本人:「3作目から読んでもたぶん大丈夫」
💡 それでも:1作目から読んだほうが得です

タイトルは笑えますが、

この物語の本質は「働くこと」「人を理解すること」にあります。

店長がバカすぎる——

そう思いながらページをめくるうちに、

いつのまにか彼のことを嫌いになれなくなっている

その不思議な体験を、

ぜひ1作目から味わってください。

— 明日も、まあ働けるか。そう思わせてくれる —
まずは1作目から。店長のバカさに、
救われる日が来ます。
店長がバカすぎて
店長がバカすぎて
(シリーズ第1作)
早見和真 / 角川春樹事務所
  • 2020年本屋大賞ノミネート・2作で50万部
  • 連作短編だから1話ずつ気軽に読める
  • Amazonならプライム会員で翌日配送

仕事に疲れた夜こそ、この一冊を

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

コメント

タイトルとURLをコピーしました