「あの『変な家』の栗原さんが主人公」と話題の雨穴『変な地図』。
発売からわずか2ヶ月で70万部を突破し、
海外からの翻訳オファーも殺到する大ヒット作です。
「どんな話?」「怖い?」「シリーズを読んでいないと楽しめない?」——
そんな疑問に、年間30冊以上を読む書評ブロガーが、
あらすじ・物語の構図(図解)・読みどころ・ネタバレ考察・
どんな人に刺さるかまで、
購入前に知りたいことを前半ネタバレなしで解説します。
結論から言うと、
『変な家』『変な絵』が好きだった人なら、
間違いなく刺さるシリーズ集大成です。
この記事でわかること
『変な地図』とは(あらすじ・基本情報)
あらすじ(ネタバレなし)
2015年。
就職活動がうまくいかず、悶々とした日々を過ごす大学生・栗原文宣。
ある日、彼は祖母をめぐる意外な事実を知らされます。
祖母が、
正体不明の古地図を握りしめたまま不審死を遂げていたというのです。
その古地図には、
7体の妖怪が描かれていました。
これはいったい何なのか。
なぜ祖母は、死に際にこんなものを持っていたのか——。
謎を探るため、栗原は旅に出ます。
そこで待ち受けていたのは、
海沿いの廃集落、不可解な人身事故、
潰れかけの民宿、因縁に満ちたトンネル、
そして古地図に秘められた悲しい事実でした。
「家の間取り」(変な家)、
「9枚の絵」(変な絵)に続き、
今度は「古地図」に隠された謎を解き明かす「マップミステリー」。
あなたには、
この古地図の謎が解けますか?
基本情報
| 書名 | 変な地図 |
| 著名 | 雨穴(うけつ) |
| 出版社 | 双葉社 |
| 発売日 | 2025年10月31日 |
| 定価 | 1,760円(税込)/四六判 |
| ISBN | 978-4-575-24810-4 |
| ジャンル | マップミステリー(「変な」シリーズ4作目) |
| 実績 | 発売2ヶ月で70万部突破・海外翻訳オファー殺到 |
【図解】物語の構図・相関図
『変な地図』の物語の構図を、ネタバレなしで図解します。
「謎の古地図」を中心に、
登場人物と舞台がどうつながるのかを整理しました。
7体の妖怪が描かれている
古地図を持ち不審死
就活中の大学生・2015年
シリーズでの位置づけ・どこから読む?
『変な地図』は「変な」シリーズの4作目にあたります。
シリーズの流れは次の通りです。
| 作品 | テーマ |
|---|---|
| ①変な家 | 間取り図の謎(不動産ミステリー) |
| ②変な絵 | 9枚の絵の謎(スケッチ・ミステリー) |
| ③変な家2 | 11の間取り図(前作の拡大版) |
| ④変な地図 | 古地図と7体の妖怪(マップミステリー・集大成) |
各作品は独立して読めますが、
『変な地図』の主人公はシリーズの人気キャラ「栗原さん」。
これまでの作品で栗原に愛着がある人ほど、
本作の感慨は深くなります。
「栗原って誰?」という方は、
まず『変な家』から読むのがおすすめです。
シリーズ全体の読む順番は雨穴「変な家」シリーズ全作まとめで解説。栗原が初登場する『変な家』レビュー、その続編『変な家2』考察レビューもどうぞ。

で突破
4作目
オファー殺到
7体の妖怪が描かれた古地図。栗原が挑む、かつてないマップミステリー。
読みどころ・どんな人に刺さる
読みどころ
本作の魅力は、
「地図」という身近なものに仕掛けられた謎。
間取り図(変な家)、
絵(変な絵)と続いてきた「日常に潜む違和感」のシリーズが、
ついに「古地図」へとたどり着きました。
図版を見ながら読者自身も推理に参加でき、
挿絵とライトな文章でサクサク読めるのも雨穴作品の持ち味です。
「考察マップ」や著者による朗読動画など、
本ならではの仕掛けも充実しています。
こんな人に刺さる
「つまらない」という声について
一方で「期待したほどではなかった」という感想もあります。
理由は主に、
①『変な家』ほどのホラー色を期待すると、本作はミステリー・宝探し色が強い
②挿絵とライトな文章ゆえに「あっさり」と感じる人がいる
という点。
つまり「ゾッとする怖さ」より「謎解きと冒険」を楽しめる人に向いている作品です。
期待値を「マップミステリー」に合わせれば、
まず後悔しません。
【ネタバレ】考察
『変な地図』の謎の核心は、
「7体の妖怪が描かれた古地図が、いったい何を示しているのか」
という点にあります。
一見、土地の言い伝えや迷信のように見える妖怪たちが、
実はある一族の歴史と、
隠された出来事を指し示すものとして、
物語の終盤で意味を変えていきます。
栗原が旅で出会う「廃集落」「人身事故」「民宿」「トンネル」は、
それぞれがバラバラの出来事に見えて、
最終的に祖母の死の真相へと収束していきます。
雨穴作品らしく、
断片的な情報が一本の線でつながる瞬間のカタルシスが本作の白眉です。
古地図に秘められていたのは、
おどろおどろしい呪いではなく「悲しい事実」——
そこに本作のテーマが凝縮されています。
ただし、最も鮮やかな伏線回収と、
その先にある感情の余韻は、
ぜひご自身の目で確かめてください。
考察好きの方には、
巻末の「考察マップ」を片手に再読することを強くおすすめします。
単行本・電子どちらで読む?
『変な地図』は2025年10月発売の単行本のみで、
2026年6月時点では文庫版は刊行されていません。
選択肢は次の通りです。
| 形態 | 特徴・こんな人に |
|---|---|
| 単行本(1,760円) | 図版・考察マップを大きく楽しめる。所有感あり。地図を見ながら推理したい人に最適 |
| 電子書籍(Kindle等) | すぐ読める・拡大表示できる。スマホ/タブレット派に |
| オーディオブック | 「耳で聴く」派に。ただし図版主体の作品なので併用がおすすめ |
図版を読み解く楽しさが核なので、
初めて読むなら単行本か電子書籍がおすすめです。
文庫を待つより、
勢いのある今読むのが一番楽しめます。
著者・雨穴について
雨穴(うけつ)は、
ホラーミステリーを得意とする覆面のウェブライター・YouTuber。
白い仮面と黒い全身タイツがトレードマークで、
その正体は公表されていません。
2021年のデビュー作『変な家』(飛鳥新社)が大ヒットし、
2024年には間宮祥太朗・佐藤二朗主演で映画化(興行収入50億円超)。
続く『変な絵』『変な家2』もミリオン級のヒットを記録し、
シリーズ累計は700万部を突破。
作品は世界各国で翻訳されており、
日本を代表するミステリー作家の一人となっています。
まとめ
『変な地図』はこんな小説
『変な家』から始まった雨穴ワールドの集大成となる本作。
栗原さんの青年時代を知れば、
シリーズ全体がより愛おしくなります。
気になっているなら、勢いのある今が読みどきです。
ぜひ読んでみてください。
古地図の謎

- 発売2ヶ月で70万部突破のマップミステリー
- あの「栗原さん」が主人公の集大成
- 図版で推理に参加・サクサク読める
シリーズを最初から楽しむなら変な家シリーズ全作まとめへ。



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