「面白いと聞くけど、どんな話?」「自分が楽しめるか不安」——
青崎有吾『地雷グリコ』の購入を迷っているなら、
この記事であなたに刺さる小説かどうかがはっきりします。
結論から言うと、
本作は『カイジ』『ライアーゲーム』『賭ケグルイ』のような
頭脳戦・心理戦が好きな人なら、まず間違いなく刺さる1冊です。
誰もが知っているゲームに「ひとひねり」を加えた頭脳バトルを、
痛快な女子高生が制していく——
その面白さが評価され、
本格ミステリ大賞・山本周五郎賞をはじめ8冠を制覇、
直木賞候補にもなった話題作です。
この記事では、
年間300冊以上を読む書評ブロガーが、
あらすじ・全5篇の見どころ・どんな人に刺さるか・
単行本と文庫どちらを買うべきかまで、
購入前に知りたいことをネタバレなしで網羅します。
この記事でわかること
『地雷グリコ』とは(あらすじ)
主人公は射守矢真兎(いもりや・まと)。
西東京の高校に通う女子高生で、
亜麻色のロングヘアにぶかぶかのカーディガンを羽織った、
一見ちゃらんぽらんな少女。
しかし彼女には「勝負事にやたらと強い」という、
とんでもない一面があります。
学園祭の場所取り、かるた部の雪辱——
さまざまな理由で、
真兎は風変わりなゲーム勝負に巻き込まれていきます。
「グリコ」「神経衰弱」「ジャンケン」
「だるまさんがころんだ」「ポーカー」といった、
誰もが知っている遊びにオリジナルルールを加えた頭脳ゲームで、
次々と強敵を打ち破っていく——。
「騙し」と「理詰め」で勝利をもぎ取る、
本格頭脳バトル小説です。
誰もが知るゲームにルールが一つ加わるだけで、
勝負は心理戦をともなう本格的な頭脳戦へと変貌する。
そのスリルと「そう来たか!」という驚きが、本作最大の魅力です。
8冠制覇——評価の中身
『地雷グリコ』の評価を語るうえで外せないのが、
「8冠制覇」という圧倒的な実績です。
中身を分解すると、その凄さがよくわかります。
1週間で文学賞3冠(史上初)
2024年5月、わずか1週間のうちに3つの主要文学賞を立て続けに受賞しました。
この3賞を1週間で独占するのは史上初の快挙。
「1週間で文学賞3冠」として大きな話題になりました。
4大ミステリランキング完全制覇
その年のミステリを格付けする主要4ランキングすべてで国内第1位を獲得しました。
この3賞・4ランキングなどを合わせて「8冠」。
さらに第171回直木三十五賞の候補にも選ばれ、
勢いに乗って単行本は10万部を突破しました。
「面白い」が客観的な数字と権威で裏づけられた、
稀有な作品です。

文学賞(史上初)
ランキング1位
10万部突破
「面白い」が権威と数字で裏づけられた、稀有な頭脳バトル小説。
全5篇の見どころ(ネタバレなし)
本作は5つの頭脳ゲーム勝負を収めた連作短編集。
それぞれ「誰もが知る遊び」がベースなので、
ルールがすっと頭に入り、すぐに勝負の駆け引きに没入できます。
| 収録作 | ベースになる遊び |
|---|---|
| 地雷グリコ | グリコ(階段じゃんけん)+地雷 |
| 坊主衰弱 | 百人一首の絵札を使った神経衰弱 |
| 自由律ジャンケン | ジャンケン |
| だるまさんがかぞえた | だるまさんがころんだ |
| フォールーム・ポーカー | ポーカー |
子どもの遊びが、ルールひとつで容赦のない知略戦に変わる。
「そのルールならどう勝つ?」と一緒に頭を使う楽しさは、
ゲームバトル漫画の興奮そのもの。
各篇とも、真兎がどんな一手で逆転するのか——
最後まで予想がつきません。
こんな人に刺さる/合わないかも
刺さる人
特に「小説は苦手だけどゲームバトル漫画は好き」という人にこそ刺さります。
ルールが身近なので、
活字に不慣れでもスイスイ読めます。
合わないかもしれない人
とはいえ、ルール説明は丁寧で、
読み進めれば自然と勝負に引き込まれます。
「頭脳戦の興奮」を求める人なら、
後悔しない1冊と言えます。
単行本・文庫・漫画どれで読む?
『地雷グリコ』には複数の読み方があります。
あなたに合った形を選びましょう。
| 形態 | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| 文庫 (2026年6月16日・1,144円) | 最も手頃で持ち運びやすい | これから読む人に一番おすすめ |
| 単行本 (2023年11月) | すぐ読める・所有感がある | 今すぐ読みたい人 |
| 電子書籍 (Kindle等) | かさばらず即購入できる | スマホ・タブレットで読む人 |
| 漫画 (マンガPark連載中) | 作画:暁月あきら。視覚的に楽しめる | 活字より絵で楽しみたい人 |
これから初めて読むなら、手頃な文庫(1,144円)がおすすめ。
2026年6月16日発売の「角川文庫夏フェア2026」ラインナップで、
書店でも手に取りやすくなります。
「とにかく今すぐ読みたい」なら単行本・電子書籍を、
「まず雰囲気を知りたい」ならコミカライズから入るのもアリでしょう。
最高級の頭脳戦に変わる

- 本格ミステリ大賞・山本周五郎賞ほか8冠制覇
- 『カイジ』『ライアーゲーム』好きに刺さる頭脳戦
- 文庫なら1,144円・小説が苦手でも読みやすい
読書の幅を広げたい人へ。1冊読めば「頭脳戦小説」の面白さにハマります。
著者・青崎有吾について
青崎有吾(あおさき・ゆうご)。
1991年神奈川県生まれ、明治大学卒。
在学中の2012年、『体育館の殺人』で第22回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。
緻密なロジックを積み上げる作風から
「平成のエラリー・クイーン」と称されてきました。
〈裏染天馬〉シリーズ、
〈アンデッドガール・マーダーファルス〉シリーズ、
〈ノッキンオン・ロックドドア〉シリーズなど人気作多数。
『地雷グリコ』はそんな著者の新境地として高く評価され、
一躍その名を不動のものにしました。
基本情報
| 書名 | 地雷グリコ |
| 著者 | 青崎有吾 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 単行本 | 2023年11月27日(10万部突破) |
| 文庫 | 2026年6月16日/角川文庫/1,144円(税込) |
| 形態 | 全5篇の連作短編集(頭脳バトル小説) |
| 主な受賞 | 本格ミステリ大賞/日本推理作家協会賞/山本周五郎賞ほか8冠・第171回直木賞候補 |
| コミカライズ | マンガParkで連載中(漫画:暁月あきら) |
まとめ
『地雷グリコ』はこんな小説
「面白い頭脳戦が読みたい」——
その願いに、これ以上ないほど応えてくれる1冊です。
もし気になっているなら、まずは手頃な文庫から、
射守矢真兎の鮮やかな勝負を体験してみてください。
ほかの2026年6月文庫化作品は2026年6月後半 文庫新刊おすすめ完全ガイドでまとめています。ミステリ好きなら『失われた貌』もおすすめです。



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