東野圭吾おすすめ小説と読む順番|全23作をあらすじ付きで解説

小説

2026年7月23日、作家の東野圭吾さんが逝去されました。68歳でした。
『放課後』でのデビューから40年あまり、106冊(共著を除く)の物語を世に送り出し、国内累計1億部を超える読者に読み継がれてきました。
心よりご冥福をお祈りするとともに、その作品世界をあらためてご紹介します。

「東野圭吾を読んでみたいけれど、作品が多すぎてどれから読めばいいかわからない」——

そんな方のために、

初めての1冊の選び方と、

ガリレオ全10作・加賀恭一郎全13作の読む順番を、

あらすじ付きで整理しました。

結論から言えば、

初めての方には『容疑者Xの献身』を。

直木賞を受賞した代表作であり、

この一冊で「東野圭吾とは何か」がわかります。

シリーズものは刊行順に読むのが最良——その理由も、

各作品の解説の中でお伝えします。

この記事でわかること

  • 東野圭吾さんの歩みと功績(年表)
  • 初めての方へのおすすめ5作(あらすじ付き)
  • ガリレオシリーズ全10作——あらすじ・おすすめしたい人・特記事項
  • 加賀恭一郎シリーズ全13作——同上
  • 目的別・どのシリーズから読むべきか
  • 耳で聴く・読み放題という選択肢
  1. 東野圭吾さんの歩みと功績
  2. 初めての方へのおすすめ5作
    1. 『容疑者Xの献身』-迷ったら、まずこの一冊
    2. 『白夜行』-読み終えて、しばらく動けなくなる
    3. 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』-ミステリーが苦手な方にも
    4. 『新参者』-人情が沁みる、日本橋の連作
    5. 『放課後』-すべては、ここから始まった
  3. ガリレオシリーズ全10作の読む順番
      1. 『探偵ガリレオ』(1998年) 🔬 シリーズ第1作
      2. 『予知夢』(2000年) 🔬 短編集
      3. 『容疑者Xの献身』(2005年) 🏆 直木賞・本格ミステリ大賞
      4. 『ガリレオの苦悩』(2008年) 🔬 短編集
      5. 『聖女の救済』(2008年) 🔬 長編
      6. 『真夏の方程式』(2011年) 🔬 長編・映画化
      7. 『虚像の道化師』(2012年) 🔬 短編集
      8. 『禁断の魔術』(2012年) 🔬 ガリレオ8
      9. 『沈黙のパレード』(2018年) 🔬 長編・映画化
      10. 『透明な螺旋』(2021年) 🔬 現時点の最新作
  4. 加賀恭一郎シリーズ全13作の読む順番
      1. 『卒業』(1986年) 👣 シリーズ第1作
      2. 『眠りの森』(1989年) 👣 刑事・加賀の登場
      3. 『どちらかが彼女を殺した』(1996年) 👣 読者への挑戦
      4. 『悪意』(1996年) 🏆 シリーズ屈指の名作
      5. 『私が彼を殺した』(1999年) 👣 読者への挑戦
      6. 『嘘をもうひとつだけ』(2000年) 👣 短編集
      7. 『赤い指』(2006年) 👣 加賀の家族が描かれる
      8. 『新参者』(2009年) 🏆 ドラマ化・日本橋編開幕
      9. 『麒麟の翼』(2011年) 👣 映画化
      10. 『祈りの幕が下りる時』(2013年) 🏆 吉川英治文学賞
      11. 『希望の糸』(2019年) 👣 長編
      12. 『あなたが誰かを殺した』(2023年) 👣 2026年8月文庫化
      13. 『誰かが私を殺した』(2025年) 👣 シリーズ最新作
  5. 目的別・どのシリーズから読む?
  6. 耳で聴く・読み放題で読む
  7. まとめ-物語は、読まれるかぎり生き続ける

東野圭吾さんの歩みと功績

1958年、大阪府生まれ。

大阪府立大学の電気工学科を卒業後、

エンジニアとしてメーカーに勤務しながら小説を書き続けました。

1985年、女子高を舞台にした密室ミステリー『放課後』で

第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。

以後40年あまり、

ミステリーを軸に人間ドラマ、SF、社会派まで書き分け、

その作品は幾度も映像化されてきました。

できごと
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー
1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞
2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞・第6回本格ミステリ大賞
2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で中央公論文芸賞
2013年『夢幻花』で柴田錬三郎賞
2014年『祈りの幕が下りる時』で吉川英治文学賞
2023年国内累計発行部数1億部を突破。紫綬褒章・菊池寛賞を受章
2026年7月23日逝去。最新刊『永遠の記憶』が8月5日刊行予定

日本推理作家協会の理事長(2009〜13年)や

直木賞の選考委員(2014〜19年)も務め、

後進の育成にも力を注がれました。

「書きたいのは人間」——

トリックの奥に、いつも人の心を描き続けた作家でした。

初めての方へのおすすめ5作

106冊という膨大な作品群。

どこから入っても間違いではありませんが

「東野圭吾らしさ」を最も味わえる5作を、

あらすじとともに紹介します。

『容疑者Xの献身』-迷ったら、まずこの一冊

あらすじ:天才数学者でありながら不遇な日々を送る高校教師・石神は、

隣室に住む母娘に密かな想いを寄せていました。

ある日、母娘は訪ねてきた元夫を殺めてしまう。

呆然とする二人を救うため、

石神は誰にも見破れない完全犯罪を組み立てます。

しかし皮肉にも、その謎に挑むのは彼の大学時代の親友であり、

物理学者の湯川学でした。

👤 おすすめしたい人:東野圭吾を初めて読む人/ミステリーと感動の両方を味わいたい人/泣ける本格ミステリーを探している人

📌 特記事項第134回直木賞・第6回本格ミステリ大賞をダブル受賞。東野作品で最も読まれた一冊であり、ガリレオシリーズ3作目ですが単体で完結しています。福山雅治さん主演で映画化。

容疑者Xの献身 東野圭吾 / 文春文庫
🏆 第134回直木賞・第6回本格ミステリ大賞
容疑者Xの献身
東野圭吾 / 文春文庫

天才数学者が仕掛けた完全犯罪。その動機を知ったとき、涙が止まらない。

『白夜行』-読み終えて、しばらく動けなくなる

あらすじ:1973年、大阪の廃ビルで質屋の男が殺害されます。

事件は迷宮入りとなり、

被害者の息子と、容疑者だった女性の娘——

決して交わることのない二人の男女が、

それぞれの人生を歩み始めます。

19年にわたる歳月の中で、

二人の周囲では次々と不可解な出来事が起こり続けます。

👤 おすすめしたい人:重厚な長編を読みたい人/読後にずっしり残る作品を求めている人/人間の業を描いた物語が好きな人

📌 特記事項二人の内面が最後まで直接描かれないという特異な構造。読者は周囲の証言から二人の関係を推し量るしかなく、それが本作を伝説的たらしめています。国内外でドラマ化・映画化されました。

白夜行 東野圭吾 / 集英社文庫
🏆 国内外で映像化された代表作
白夜行
東野圭吾 / 集英社文庫

太陽の下を歩けない二人の、19年。読後の余韻は、生涯忘れられない。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』-ミステリーが苦手な方にも

あらすじ:空き巣に入った三人の若者が身を隠したのは、

廃屋となった雑貨店でした。

深夜、シャッターの郵便口から一通の手紙が投げ込まれます。

それは悩み相談の手紙——

しかも、32年前の過去から届いたものでした。

時を超えた文通が、思いがけない縁を結んでいきます。

👤 おすすめしたい人:ミステリーが苦手な人/泣ける小説を探している人/読書初心者/人の優しさに触れたい人

📌 特記事項中央公論文芸賞受賞。殺人事件が起きない東野作品の代表格で、贈り物にも選ばれる一冊です。映画化・舞台化もされました。

ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾 / 角川文庫
🏆 中央公論文芸賞受賞
ナミヤ雑貨店の奇蹟
東野圭吾 / 角川文庫

過去から届く手紙に、答えを返す。優しさが時を超えて巡る物語。

『新参者』-人情が沁みる、日本橋の連作

あらすじ:日本橋・人形町のマンションで、

一人暮らしの女性が絞殺されました。

赴任してきたばかりの刑事・加賀恭一郎は、

事件の周辺を歩き回り、煎餅屋、料亭、時計店——

街の人々一人ひとりに会いに行きます。

それぞれの家族が抱える小さな秘密が解けていくとき、

事件の輪郭も見えてきます。

👤 おすすめしたい人:人情ものが好きな人/ドラマから入った人/連作短編の妙を味わいたい人/下町の雰囲気が好きな人

📌 特記事項:阿部寛さん主演でドラマ化され、シリーズの代表作に。加賀恭一郎シリーズ8作目ですが、日本橋編の始まりでもあるため、ここから読み始める人も多い一冊です。

新参者 東野圭吾 / 講談社文庫
🏆 ドラマ化・シリーズ屈指の人気作
新参者
東野圭吾 / 講談社文庫

事件を追ううちに、街の人々の人生が見えてくる。読後に心が温かくなる。

『放課後』-すべては、ここから始まった

あらすじ:女子高で教師が更衣室で毒殺されます。

狙われたのは自分だったのではないか——

恐怖を抱えながら、

教師である「私」は事件の真相を追い始めます。

閉ざされた学校という空間で、

少女たちの心の揺れと巧緻なトリックが重なり合います。

👤 おすすめしたい人:作家の原点を知りたい人/端正な本格ミステリーが好きな人/初期作品から順に読みたい人

📌 特記事項第31回江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作。エンジニアとして働きながら書き上げた一冊であり、40年にわたる作家人生の出発点です。

放課後 東野圭吾 / 講談社文庫
🏆 第31回江戸川乱歩賞・デビュー作
放課後
東野圭吾 / 講談社文庫

すべての始まりの一冊。40年の物語は、ここから生まれた。

ガリレオシリーズ全10作の読む順番

物理学者・湯川学が科学の知見で謎を解く人気シリーズ。

福山雅治さん主演でドラマ・映画化され、

東野作品の入口として最も広く知られています。

📌 結論:刊行順がおすすめです。ただし『容疑者Xの献身』(3作目)から読み始めても問題はありません

長編として単体で完結しているためです。短編から気軽に入りたい方は1作目『探偵ガリレオ』からが良いでしょう。

『探偵ガリレオ』(1998年) 🔬 シリーズ第1作

突然発火して死亡した少年、

水中で溺死したはずが陸で見つかった遺体——

科学では説明できない怪事件に、

警視庁の草薙刑事が持ち込む先は、

大学時代の友人であり物理学者の湯川学。

全5編の連作短編集で、

湯川が「理系の論理」で不可解を解き明かしていきます。

👤 おすすめしたい人:湯川学というキャラクターに最初から順に触れたい人/短編で気軽に読み始めたい人/科学トリックが好きな人

📌 特記事項:シリーズの原点。ドラマ版で描かれたエピソードの多くが本作と次作から採られています。1話が短く、初めての東野作品としても読みやすい構成です。

『予知夢』(2000年) 🔬 短編集

「16年前から彼女は運命の相手だと夢で見ていた」——

不可解な言動をする男の主張は本当なのか。

全5編の連作短編集で、

超常現象めいた出来事の裏にある論理を、

湯川が静かに解きほぐしていきます。

👤 おすすめしたい人:前作『探偵ガリレオ』を楽しめた人/不思議な現象の謎解きが好きな人/通勤時間に少しずつ読みたい人

📌 特記事項:前作と同じ短編形式。草薙刑事と湯川の関係性が深まり、シリーズの土台が固まる一冊です。

『容疑者Xの献身』(2005年) 🏆 直木賞・本格ミステリ大賞

天才数学者でありながら不遇な高校教師・石神は、

隣に住む母娘に密かな想いを寄せていた。

母娘が元夫を殺めてしまった夜、

石神は完全犯罪を組み立てる——

挑むのは、親友であり物理学者の湯川学。

👤 おすすめしたい人:東野圭吾を初めて読む人/ミステリーと感動、両方を味わいたい人/泣ける本格ミステリーを探している人

📌 特記事項第134回直木賞・第6回本格ミステリ大賞をダブル受賞したシリーズ最高傑作。単体で完結しているため、ここから読み始めても問題ありません。福山雅治さん主演で映画化。

『ガリレオの苦悩』(2008年) 🔬 短編集

「悪魔の手」と名乗る人物から湯川に届いた挑戦状。

連続殺人を予告する手紙の謎に、

湯川自身が向き合うことになる——

全5編の連作短編集。

👤 おすすめしたい人:シリーズを順番に追っている人/湯川の内面に踏み込む話を読みたい人

📌 特記事項:本作から、湯川と組む刑事に内海薫が加わります。ドラマ版でも印象的なエピソードが多く収録されています。

『聖女の救済』(2008年) 🔬 長編

夫が自宅で毒殺された。

妻には完璧なアリバイがあり、

そもそも犯行が物理的に不可能だった——

「あり得ない毒殺」の謎に湯川が挑む長編。

👤 おすすめしたい人:論理的なトリックにじっくり向き合いたい人/『容疑者Xの献身』が好きだった人

📌 特記事項:シリーズ2作目の長編。「不可能犯罪をどう成立させたか」という一点に絞った構成で、本格ミステリーとしての完成度が高い一作です。

『真夏の方程式』(2011年) 🔬 長編・映画化

海底資源開発で揺れる海辺の町。

夏休みに親戚の旅館を訪れた少年と、

たまたま同じ旅館に泊まった湯川。

翌朝、宿泊客の一人が堤防の下で遺体となって発見される——。

👤 おすすめしたい人:人間ドラマの比重が高い作品が好きな人/子どもとの関わりを描く物語に惹かれる人

📌 特記事項:湯川が子どもと真摯に向き合う姿が描かれ、シリーズの中でも特に情感豊かな一作。福山雅治さん主演で映画化されました。

『虚像の道化師』(2012年) 🔬 短編集

ビルから飛び降りた男は、

本当に自ら落ちたのか。

念力による殺人を主張する新興宗教——

全4編の連作短編集で、

湯川が「あり得ない現象」を解体していきます。

👤 おすすめしたい人:短編でテンポよく読みたい人/シリーズを追いかけている人

📌 特記事項:「ガリレオ7」と呼ばれる短編集。日常の中に紛れ込む非科学的な主張を、科学で切り分けていく構成です。

『禁断の魔術』(2012年) 🔬 ガリレオ8

湯川がかつて指導した後輩が、

ある事件に関わっていく。

科学の力は人を救うのか、それとも——

師弟の関係を通して、

科学者の責任が問われます。

👤 おすすめしたい人:湯川というキャラクターを深く知りたい人/科学と倫理のテーマに関心がある人

📌 特記事項:「ガリレオ8」。当初は短編集として刊行され、のちに長編として書き改められた経緯を持つ作品です。

『沈黙のパレード』(2018年) 🔬 長編・映画化

行方不明だった少女の遺体が発見される。

容疑者は、

かつて別の少女殺害事件で無罪となった男だった。

町の人々の沈黙の中で、

真相が静かに浮かび上がる——。

👤 おすすめしたい人:重厚な長編を読みたい人/法と正義について考えたい人/映画版を観た人

📌 特記事項:シリーズ屈指の長編。福山雅治さん主演で映画化されました。「裁かれなかった罪」という重いテーマを扱っています。

『透明な螺旋』(2021年) 🔬 現時点の最新作

海岸で発見された男性の遺体。

捜査線上に浮かんだ女性の行方を追ううちに、

湯川学自身の過去へとつながっていく——

シリーズの現時点での最新長編。

👤 おすすめしたい人:シリーズを最初から読んできた人/湯川の生い立ちに触れたい人

📌 特記事項湯川学の出自に踏み込む、シリーズの中でも特別な位置づけの一作。1作目から順に読んできた人ほど、深く刺さります。

ガリレオシリーズの入口/直木賞・本格ミステリ大賞
容疑者Xの献身 東野圭吾
ガリレオ3作目 本格ミステリー 映画化
容疑者Xの献身
著: 東野圭吾 / 文藝春秋(文春文庫)
直木賞 第134回
直木三十五賞
大賞 第6回
本格ミステリ大賞
代表作 東野作品で最も
読まれた一冊

論理の果てにあったのは、たった一つの、途方もなく大きな愛だった。

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加賀恭一郎シリーズ全13作の読む順番

刑事・加賀恭一郎が、

トリックよりも「なぜその人は罪を犯したのか」という動機と

人間ドラマに迫るシリーズ。

阿部寛さん主演で映像化され、

シリーズ累計1,400万部を超えます。

📌 結論:刊行順を強くおすすめします。理由は、加賀恭一郎という人物の過去と人間性が、シリーズを通して少しずつ明かされていくからです。特に『赤い指』『祈りの幕が下りる時』は、それまでの積み重ねがあってこそ深く響きます。
⏳ 時間がない方は、日本橋を舞台にした『新参者』『麒麟の翼』『祈りの幕が下りる時』の3作から入る方法もあります。

『卒業』(1986年) 👣 シリーズ第1作

大学4年の春、加賀恭一郎の友人が死んだ。

自殺か他殺か——

茶道の作法をめぐる精緻なトリックと、

卒業を控えた若者たちの揺れる心が交錯する青春ミステリー。

👤 おすすめしたい人:シリーズを最初から追いたい人/青春小説としても楽しみたい人

📌 特記事項加賀恭一郎の初登場作。この時点の加賀はまだ学生で、後の刑事としての姿とは違う一面が描かれます。ここを読んでおくと、後年の作品での加賀の言動に深みが出ます。

『眠りの森』(1989年) 👣 刑事・加賀の登場

バレエ団の稽古場で起きた殺人事件。

正当防衛が認められた事件の裏に、

別の真実が隠れていた——

刑事となった加賀が、

華やかな世界の闇に踏み込みます。

👤 おすすめしたい人:シリーズを順に読みたい人/芸術の世界を舞台にした物語が好きな人

📌 特記事項:加賀が刑事として登場する最初の作品。彼の私生活に関わる重要な出来事も描かれ、後のシリーズに影響します。

『どちらかが彼女を殺した』(1996年) 👣 読者への挑戦

妹の死は自殺か、それとも殺人か。

犯人は二人のうちどちらかしかいない——

兄である加賀は、

真実を追い詰めていきます。

👤 おすすめしたい人:謎解きに本気で挑戦したい人/推理小説を「自分で解く」楽しみを味わいたい人

📌 特記事項作中で犯人が明示されないという異色の構成。読者自身が手がかりから犯人を特定する「読者への挑戦状」型の一作です。巻末に袋とじの解説が付く版もあります。

『悪意』(1996年) 🏆 シリーズ屈指の名作

人気作家が自宅で殺害された。

犯人はすぐに捕まる。

しかし、動機だけがわからない——

「なぜ殺したのか」だけを追い続ける、

加賀恭一郎シリーズ屈指の傑作。

👤 おすすめしたい人:動機と人間心理に興味がある人/トリックより「なぜ」を知りたい人/一冊で驚きたい人

📌 特記事項シリーズ最高傑作との呼び声が高い一作。手記形式で進む構成と、明らかになる動機の底知れなさは、多くの読者に衝撃を与えました。単体でも読めます。

『私が彼を殺した』(1999年) 👣 読者への挑戦

結婚式当日に起きた毒殺事件。

容疑者は三人。

三人それぞれの視点で語られる中に、

真実が隠されている——。

👤 おすすめしたい人:『どちらかが彼女を殺した』を楽しめた人/推理に本気で挑みたい人

📌 特記事項:再び犯人が明示されない構成。三人の一人称が交互に語られる技巧的な作品で、読者の推理力が試されます。

『嘘をもうひとつだけ』(2000年) 👣 短編集

加賀恭一郎が向き合う、5つの事件。

犯人側の視点から描かれる倒叙形式で、

彼らのついた小さな嘘を加賀が静かに崩していきます。

👤 おすすめしたい人:短編で加賀の魅力を知りたい人/刑事コロンボのような倒叙ミステリーが好きな人

📌 特記事項:シリーズ唯一の短編集。加賀の観察眼と、相手を追い詰めながらもどこか温かい人柄が凝縮されています。

『赤い指』(2006年) 👣 加賀の家族が描かれる

息子が起こしてしまった取り返しのつかない事件を、

両親は隠蔽しようとする。

加賀が向き合うのは、

崩壊しかけた家族の姿——。

👤 おすすめしたい人:家族をテーマにした物語が好きな人/涙腺が緩む作品を求めている人

📌 特記事項加賀自身の家族の物語が深く関わる一作。彼が父親とどう向き合ってきたかが明かされ、シリーズの中でも特に重要な位置を占めます。

『新参者』(2009年) 🏆 ドラマ化・日本橋編開幕

日本橋・人形町に赴任してきた加賀。

管内で起きた女性の絞殺事件を追ううちに、

彼は街の人々一人ひとりの人生に触れていきます。

👤 おすすめしたい人:人情ものが好きな人/ドラマから入った人/連作短編の妙を味わいたい人

📌 特記事項ドラマ化で広く知られた代表作。各話が独立した人情話として完結しながら、最後に事件の全体像が浮かび上がる構成が絶賛されました。ここから読み始める人も多い一作です。

『麒麟の翼』(2011年) 👣 映画化

日本橋の翼の像の下で、

男が息絶えた。

なぜ彼は刺されたまま歩き続けたのか——

父と子をめぐる物語が、

静かに解き明かされていきます。

👤 おすすめしたい人:『新参者』を読んで続きが気になった人/父と子の物語に弱い人

📌 特記事項:阿部寛さん主演で映画化。日本橋を舞台にしたシリーズの中でも、特に感動的と評される一作です。

『祈りの幕が下りる時』(2013年) 🏆 吉川英治文学賞

加賀の母の死に関わる過去と、

現在の殺人事件が交錯する。

長年伏せられてきた加賀自身の物語に、

ついに決着がつきます。

👤 おすすめしたい人:シリーズを追ってきた人(順番に読んできた人ほど響きます)/親子の物語に惹かれる人

📌 特記事項第48回吉川英治文学賞受賞。加賀恭一郎という人物の背景が完結する、シリーズの到達点。映画化もされました。

『希望の糸』(2019年) 👣 長編

小さな喫茶店の女性店主が殺害された。

捜査線上に浮かぶ人々の背後には、

それぞれの「家族の秘密」があった——。

👤 おすすめしたい人:家族と血のつながりについて考えたい人/シリーズを追っている人

📌 特記事項:加賀の従兄弟である松宮脩平が主役に近い立場で活躍します。加賀ファンにとっては、彼らの関係性の変化も読みどころです。

『あなたが誰かを殺した』(2023年) 👣 2026年8月文庫化

避暑地で起きた連続殺人。

遺族たちが自ら「検討会」を開き、

真相に迫ろうとする中、

加賀は静かに核心へ近づいていきます。

👤 おすすめしたい人:本格的な謎解きを味わいたい人/遺族の視点から事件を見たい人

📌 特記事項2026年8月12日に文庫版が刊行予定。単行本刊行時からベストセラーとなった、シリーズ後期の代表作です。

『誰かが私を殺した』(2025年) 👣 シリーズ最新作

シリーズ最新作。

加賀恭一郎が向き合う、新たな事件——

40年近く続いた物語の、

現時点での最新章です。

👤 おすすめしたい人:シリーズを最後まで見届けたい人/最新の加賀を読みたい人

📌 特記事項:現時点でのシリーズ最新作。1作目『卒業』から数えて40年近い歳月を経て書き継がれた、長い旅路の到達点です。

目的別・どのシリーズから読む?

こんな方におすすめ
とにかく面白い1冊を読みたい『容疑者Xの献身』(迷ったらこれ)
読み応えのある長編に浸りたい『白夜行』
ミステリーが苦手・泣ける話が好き『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
科学トリックを楽しみたいガリレオシリーズ(刊行順・3作目からでも可)
人間ドラマ・人情に浸りたい加賀恭一郎シリーズ(刊行順を推奨)
動機と人間心理に驚きたい『悪意』(単体でも読めます)
推理に本気で挑戦したい『どちらかが彼女を殺した』/『私が彼を殺した』
ドラマ・映画から入った観た作品の原作から。結末が異なる場合もあります
作家の原点を知りたい『放課後』(デビュー作)

📎 ミステリーをもっと → ミステリー小説おすすめ35選

耳で聴く・読み放題で読む

東野作品はオーディオブック化されている作品も多く

通勤や家事の時間に「聴く」という楽しみ方もできます。

長編の多い東野作品は、

紙を開く時間が取れない方にとって、

耳から入るのは現実的な選択肢です。

また、シリーズを最初から追いかけるとなると10冊、13冊と冊数がかさみます

読み放題や聴き放題のサービスを使えば、

対象作品を追加料金なしで読み進められる場合があります。

まずは1作目との相性を確かめてから、続きを揃える——

という進め方もおすすめですよ。

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まとめ-物語は、読まれるかぎり生き続ける

📌 東野圭吾作品の読み方

📗 迷ったら → 『容疑者Xの献身』
🔬 ガリレオ → 刊行順(3作目から入ってもOK)
👣 加賀恭一郎 → 刊行順を強く推奨(人物の過去が繋がるため)
💧 泣きたい → 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
😱 驚きたい → 『悪意』『白夜行』
🎧 時間がない → 耳で聴くという方法も

エンジニアとして働きながら小説を書き始めた一人の作家が、

40年で106冊、1億部の物語を遺しました。

本は、読まれるかぎり終わりません。

まだ読んでいない一冊があるなら、

そこにはまだ出会っていない物語が待っています。

— まだ出会っていない物語が、そこにあります —
40年で106冊。読まれるかぎり、
物語は生き続けます。
容疑者Xの献身 東野圭吾
はじめの一冊に。
『容疑者Xの献身』
東野圭吾 / 文藝春秋(文春文庫)
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