雨の日に読みたい小説おすすめ12選|雨音と過ごす極上の読書時間

小説

窓を打つ雨音、どこにも出かけられない午後——。

憂鬱に思われがちな雨の日は、

実は読書にとって最高のゴールデンタイムです。

雨音は集中力を高める自然のBGMになり、

「出かけられない」という言い訳が、

罪悪感なく物語へ没頭する時間をくれます。

この記事では、

年間30冊以上を読む書評ブロガーが、

雨の日に読みたい小説11冊を「気分別」に厳選しました。

雨の情景にしっとり浸る本、

雨音をBGMに没頭するミステリー、

読み終えたら心が晴れる本——

今日のあなたの気分に合う一冊が見つかります。

この記事の選書基準

  • 気分別3カテゴリ×4冊=計12冊を網羅
  • 全作品にあらすじ+おすすめしたい人つき
  • 受賞歴・映像化など確かな実績のある作品を中心に厳選
  • 文庫・電子で今日すぐ読める本だけ

雨の情景に浸る4冊

まずは、雨そのものが物語を彩る小説から。

窓の外の本物の雨と、ページの中の雨が重なる——

雨の日にしか味わえない、

贅沢な読書体験です。

レインツリーの国(有川浩)

あらすじ:忘れられない本の感想を綴るブログ「レインツリーの国」。

その管理人・ひとみとメールを重ねるうち、伸は彼女に惹かれていく。

しかし、会いたいと伝えると彼女は頑なに拒んで——。

彼女が抱える秘密と、

それでも近づこうとする二人を描く恋愛小説。

『図書館内乱』の作中作から生まれた一冊で、

2015年には映画化もされました。

こんな人におすすめ

  •  雨の日にまっすぐな恋愛小説を読みたい人
  • 「分かり合えなさ」を越えようとする物語に弱い人
  • 有川浩の温かい作風が好きな人
レインツリーの国
雨の日の恋愛小説の定番・映画化
レインツリーの国
有川浩 / 新潮文庫

「雨の樹」の名を持つブログから始まる恋。雨の日に読みたい王道の一冊。

雨夜の星たち(寺地はるな)

あらすじ:「できないことは、できません。やりたくないことも、やりません」。

他人に感情移入できない26歳・三葉雨音は、

その性格を長所と見込まれ、

お年寄りの病院送迎や「お見舞い代行」の仕事を始める。

空気を読まない雨音と、

依頼人たちとの不器用な交流を描く物語。

著者は『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞した寺地はるなさんです。

こんな人におすすめ

  • 「空気を読む」ことに疲れている人
  • 静かで優しい人間ドラマを味わいたい人
  • 雨の夜、自分のペースを取り戻したい人
「雨夜の星」は見えなくても、たしかにそこにある
雨夜の星たち
寺地はるな人間ドラマ雨の夜に
雨夜の星たち
著: 寺地はるな / 徳間書店(文庫あり)
雨音主人公の
名は三葉雨音
共感空気を読む
疲れに効く
静謐雨の夜に
沁みる文章

他人に感情移入できない雨音の、不器用で誠実な生き方。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

傘をもたない蟻たちは(加藤シゲアキ)

あらすじ:天才肌の彼女に惹かれた美大生の葛藤、

書いた原稿が夢で再現される現象にのめり込む小説家の後悔——。

いまを生きる人々の「生」と「生きづらさ」を鮮烈に切り取った、

NEWS・加藤シゲアキ初の短編集。

発売2ヶ月で8万部を超えた話題作で、

収録作「染、色」は舞台化もされています。

こんな人におすすめ

  • 雨の日の少し湿った感傷に浸りたい人
  • 短編集を少しずつ読み進めたい人
  • 加藤シゲアキの作家としての実力を確かめたい人
発売2ヶ月で8万部/収録作は舞台化も
傘をもたない蟻たちは
短編集生きづらさ加藤シゲアキ
傘をもたない蟻たちは
著: 加藤シゲアキ / 角川文庫
7編文庫版
収録短編
8万部発売2ヶ月
で突破
舞台化「染、色」
上演

傘をもたずに雨に打たれるような、ひりつく青春の感傷。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

きみの友だち(重松清)

あらすじ:雨の日の交通事故で足が不自由になり、

「みんな」と距離を置くようになった恵美。

病気がちで学校を休みがちな由香。

二人の間に生まれた、

たったひとつの確かな友情と、

彼女たちを取り巻く子どもたちの姿を連作で描く感動作。

雨上がりの空にかかる虹が、

物語全体を貫く美しいモチーフになっています。

こんな人におすすめ

  • 「友だちの数」に疲れたことがある人
  • 雨上がりの虹のような読後感を求める人
  • 学生はもちろん、大人になって読み返したい人
雨上がりの虹がモチーフ/重松清の代表作
きみの友だち
重松清友情連作短編
きみの友だち
著: 重松清 / 新潮文庫
雨上がりの
美しいモチーフ
連作少しずつ
読める
名手家族・友情
の重松清

「みんな」じゃなくていい。たったひとりの友だちがいればいい。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

雨音をBGMに没頭するミステリー4冊

雨音には、

外界の雑音を消して集中力を高める効果があります。

つまり雨の日は、

ミステリーの一気読みに最適の環境

閉ざされた空間で起こる事件は、

雨で閉ざされた部屋で読むからこそ響きます。

そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティー)

あらすじ:孤島に招かれた、互いに面識のない10人。

嵐で本土との連絡が絶たれるなか、

童謡の歌詞になぞらえて、

一人また一人と殺されていく——。

ミステリー史にそびえる金字塔にして、

クローズド・サークルものの原点。

嵐の島という設定は、

雨の日に読むためにあるようなものです。

こんな人におすすめ

  • ミステリーの「原点にして頂点」を体験したい人
  • 嵐・孤島の緊張感を雨音とともに味わいたい人
  • 海外ミステリー初心者(読みやすい新訳あり)
ミステリー史の金字塔/クローズド・サークルの原点
そして誰もいなくなった
クリスティー嵐の孤島不朽の名作
そして誰もいなくなった
著: アガサ・クリスティー / ハヤカワ文庫
10人孤島に
招かれた男女
雨の日に
最高の舞台
金字塔世界的
ベストセラー

童謡の通りに、一人ずつ消えていく。雨の夜に読む最恐の古典。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

十角館の殺人(綾辻行人)

あらすじ:大学ミステリ研究会の7人が、

半年前に凄惨な事件のあった孤島・角島を訪れる。

彼らが滞在する奇妙な「十角館」で、

連続殺人が幕を開ける——。

日本の「新本格ミステリ」の幕開けを告げた歴史的傑作

読者の度肝を抜く「あの一行」は、

ミステリー史に残る衝撃です。

こんな人におすすめ

  • どんでん返しの最高峰を体験したい人
  • 『そして誰もいなくなった』が好きな人(オマージュ作品)
  • 日本のミステリーの転換点となった一冊を読みたい人
新本格ミステリの金字塔/「あの一行」の衝撃
十角館の殺人
綾辻行人孤島新本格
十角館の殺人
著: 綾辻行人 / 講談社文庫
孤島閉ざされた
十角館
1行歴史に残る
どんでん返し
原点新本格の
幕開け

読み終えた瞬間、必ず読み返したくなる。雨の日の一気読みに。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

変な家(雨穴)

あらすじ:知人が購入を検討している中古一軒家。

その間取り図には「謎の空間」が存在していた——。

間取り図という見慣れたものに仕掛けられた違和感を、

ライターの「雨穴」と設計士・栗原が解き明かしていく不動産ミステリー。

映画化もされた大ヒット作で、

数時間で読み切れるため、

雨の午後の一気読みにぴったりです。

こんな人におすすめ

  • 普段あまり本を読まないが、雨の日に何か読みたい人
  • 図解つきでサクサク読める本がいい人
  • ゾクッとする「日常の違和感」が好きな人
映画化の大ヒット不動産ミステリー
変な家
雨穴一気読み映画化
変な家
著: 雨穴 / 飛鳥新社(文庫あり)
間取り日常に潜む
違和感
映画化興収50億円
超のヒット
数時間雨の午後に
読み切れる

この間取り、何かがおかしい。雨の日に読むと没入感が倍増。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

君のクイズ(小川哲)

あらすじ:賞金1,000万円を懸けたクイズ番組の決勝戦。

対戦相手の本庄絆は、

問題が一文字も読まれていないのに正答して優勝した。

なぜそんなことが可能なのか——。

敗れた三島玲央が決勝戦を一問ずつ振り返り、

真相に迫る。

第76回日本推理作家協会賞受賞作で、

映画化もされた話題作。

短くて濃い、雨の日の一気読みに最適な一冊です。

こんな人におすすめ

  • クイズ番組・謎解きが好きな人
  • 数時間で読み切れて満足度の高い本を探している人
  • 血の流れないミステリーが好みの人
日本推理作家協会賞受賞/映画化
君のクイズ
小川哲一気読み協会賞
君のクイズ
著: 小川哲 / 朝日新聞出版(文庫あり)
協会賞第76回
受賞作
映画化中村倫也
神木隆之介
数時間で読める
濃密ミステリ

なぜ彼は一文字も聞かずに正答できたのか。知的興奮の傑作。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

読後に心が晴れる3冊

雨の日に少し沈んだ気持ちを、

本の力で晴らしてしまうという読み方もあります。

閉じた瞬間に空が明るく見える——

そんな「読む天気回復」の4冊です。

成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈)

あらすじ:「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。

中学2年の夏、

成瀬あかりは閉店する西武大津店に毎日通うと宣言する。

他人の目を一切気にせず、

やると決めたことを実行する成瀬の痛快な日々を描いた、

2024年本屋大賞受賞作

どんより曇った気分を、

まとめて吹き飛ばしてくれる圧倒的な読後感です。

こんな人におすすめ

  • 雨の日の憂鬱をスカッと晴らしたい人
  • 前向きな主人公に背中を押されたい人
  • 話題の本屋大賞作をまだ読んでいない人
2024年本屋大賞受賞/シリーズ累計200万部突破
成瀬は天下を取りにいく
本屋大賞痛快青春
成瀬は天下を取りにいく
著: 宮島未奈 / 新潮文庫(693円)
本屋大賞2024年
受賞作
200万部シリーズ
累計突破
693円文庫で
気軽に

雨雲ごと吹き飛ばす痛快さ。読後、空が明るく見える一冊。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

お探し物は図書室まで(青山美智子)

あらすじ:仕事や人生に行き詰まりを感じた人々が、

小さな図書室を訪れる。

司書の小町さんは、彼らの探し物とは別に、

なぜか一冊の「本の付録」を手渡す——。

その本が、それぞれの人生を静かに動かしていく連作短編集。

2021年本屋大賞2位の心温まる物語で、

雨の日に読めばじんわり効いてきます。

こんな人におすすめ

  • 仕事や生活に少し疲れている人
  • 「本に救われる物語」が好きな人
  • 雨の日に優しい気持ちになりたい人
2021年本屋大賞2位/本に救われる連作短編
お探し物は図書室まで
青山美智子本屋大賞2位癒し
お探し物は図書室まで
著: 青山美智子 / ポプラ社(文庫あり)
2位2021年
本屋大賞
連作どこから
でも読める
癒し疲れた心に
沁みる

「何をお探し?」司書・小町さんの一冊が、人生を静かに変える。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

雨の日も、晴れ男(水野敬也)

あらすじ:二人の神様に勝手に人生を賭けの対象にされ、

ありとあらゆる不幸を浴びせられる男・アレックス。

それでも彼は、

どんな災難に見舞われても前向きさを失わない——。

『夢をかなえるゾウ』の水野敬也さんが贈る、

「不幸との付き合い方」を笑いとともに教えてくれるポジティブ小説。

タイトル通り、雨の日にこそ読みたい一冊です。

こんな人におすすめ

  • 最近ツイてないと感じている人
  • 笑えて元気が出る本を探している人
  • 『夢をかなえるゾウ』が好きだった人
『夢をかなえるゾウ』著者のポジティブ小説
雨の日も、晴れ男
水野敬也笑える元気が出る
雨の日も、晴れ男
著: 水野敬也 / 文春文庫
笑撃不幸の
連続を笑う
著者夢をかなえる
ゾウの水野敬也
雨の日のための
タイトル

どんな雨の日も「晴れ男」でいられる、心の処方箋。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

雨の日の読書をもっと心地よくする方法

雨音×朗読の「ながら読書」

雨の日は、目を閉じてAudibleで「聴く読書」も格別です。

雨音と朗読の声が重なる時間は、

動画やSNSでは得られない深い休息になります。

30日間の無料体験から始められます。

Kindle Unlimitedで「読み放題」の雨宿り

長雨の季節は、

Kindle Unlimitedの読み放題で気になる本を片っ端から試すのもおすすめ。

今回紹介した作品にも、

読み放題対象になるものがあります。

まとめ

それぞれのおすすめ

雨の情景に浸る:レインツリーの国/雨夜の星たち
雨音をBGMに没頭:そして誰もいなくなった/十角館の殺人
読後に心が晴れる:成瀬は天下を取りにいく/雨の日も、晴れ男

— 雨の日の一冊に迷ったら —
雨雲ごと吹き飛ばす、
痛快な一冊を
成瀬は天下を取りにいく
『成瀬は天下を取りにいく』
宮島未奈 / 新潮文庫(693円)
  • 2024年本屋大賞受賞・累計200万部突破
  • 文庫693円で雨の午後に読み切れる
  • 読後、気分まで晴れる圧倒的な読後感

雨の日が、本を開く理由になる。今日の一冊を、ぜひ。

※当サイトはAmazonアソシエイト・楽天アフィリエイトに参加しています

コメント

タイトルとURLをコピーしました